「ぐんまこども相談センター」の統計によれば、群馬県内でも児童虐待相談件数は平成12年以来高水準が続いている。 中でも、被虐待者が乳幼児である割合は半数を超え、また虐待者のほとんどが実父母であることが統計で明らかになっている。 (その要因の1つとしては近年、核家族化や少子化が進行するなか、子育て家庭は経験豊かな家庭や、同じ子育て中の家庭と接する機会が少なくなり、いわゆる育児不安が増している事が挙げられると思われる。) 被虐待者が乳幼児である割合は半数を超えている
被虐待者が乳幼児である割合は半数を超えている
虐待者のほとんどが実父母である
03.11.29
新座市次世代育成支援行動計画推進大会「子育て講演会」
東京大学大学院教授 汐見稔幸氏
■ 先が読めない変化の激しい社会が子育てを難しくしている
■ かつて子どもは地域に放牧され、そこで多くのことを学んだ
■ 新時代にあった、子育てが上手に出来る社会を創造する
■ 制度には組み込めない、「義理」「人情」のこころが社会を救う
■ 自分に必要なネットワークは自分でつくる
■ 1980年代に始まった『健康な家族運動』が原型
■ オレゴン州知事(小児科医)がハワイで見学、導入を希望
■ オレゴン州議会の議決- House Bill 2008(1993年) -に基づく育児支援対策
■ 1994年に4つの郡で試験的に実施 l 2002年までに16の郡で実施
■ 実施されていない郡と比較して、虐待・放置問題が半減したことが実証される
■ 2003年より全36郡で実施
■ アメリカの西海岸
■ カリフォルニア州の北
■ ワシントン州の南
■ 面積は254,819平方メートル
■ 人口は325万人
■ 農業中心でアメリカ第二の失業率=お金の有り余っている州ではない
生まれたばかりの子供を持つ家族に、短期もしくは長期のサポートや支援をすることによって、健康で幸福な子供、とたくましい、養育に取り組む家族を作ろうとする試み・サービスを受けることに恥辱を感じないようにするため、初めて子どもが授かった郡内全家族を対象にする・包括的な評価システムと、2種類の育児支援サービス(基本、集中)からなる オレゴン州の成果を挙げているという Healthy Start と言う名の児童虐待予防対策を実地に調査、研究し、そのプログラムや、子どもの保護・心の傷の癒し方、地域における関係機関・関係者の取り組みや連携などについて資料を収集し、桐生保健医療圏においてモデル的に試行することを計画した。そして、県のプロジェクト事業として応募し、石橋補佐、真鍋課長、小出課長にお骨折りいただき、宮下理事のご理解を得て9月に米国で研修することが出来た。